低気圧と頭痛の関係は昔から言われてきました。
片頭痛を起こしやすい人は天気予報ができるほど気圧の変化に敏感なことがあります。
しかし、天候の変化を身体で感じられるというのは片頭痛の人にしかわからない感覚なので、周りの理解を得るのが難しい場合もあります。
では、人体は気圧の変化をどれほど敏感に感じられるものなのでしょうか。
片頭痛と気圧の関係
最近の論文では、片頭痛と気圧の変化についての報告がなされています。
その報告では、平年の平均気圧を1013 hPa(ヘクトパスカル)とすると、5〜10hPaの変動があると、頭痛が誘発される割合が最も多くなるというものでした。
また温度変化では、前日からの気温差が大きいと片頭痛を起こしやすいという報告や、湿度が上昇すると発症しやすいという報告などもあります。
実際、細胞に関する研究でも、皮膚細胞の一種であるケラチノサイトが気圧の変動にあわせて信号を発しているなど、皮膚細胞が気圧や湿度を感知している可能性もあります。
他にも、環境と頭痛の関連も見逃せません。
カナダのエドモントンでの報告ですが、大気中の二酸化硫黄やPM2.5の濃度が上昇すると頭痛が誘発されるということが報告されています。
片頭痛を予防するために
片頭痛を予防するには、どんな要因で自分の片頭痛が誘発されているのか知る必要があります。
そのために頭痛が起きた日を記録しておくことが有効です。
ある程度の期間観察していると、頭痛が起きる日の共通点を見出すことが出来ます。
そうすると頭痛が起きる前に予測できるようになります。
そのタイミングで、肩や首の筋肉の緊張を和らげておく、内服薬を服用するなど対策をすることが出来ます。
一度片頭痛が起きてしまうと強い薬を飲まないと抑えられない状態になりますので、予防できるようにすることはとても重要なことです。
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