あなたは最近爆笑したことはありますか?
もし、すぐに思い出せないとしたら、将来要介護になるリスクが高いかもしれません。
笑わない高齢者ほど健康状態が悪い
千葉大学や東京大学の研究グループが65歳以上の高齢者2万人を対象に笑いと健康状態について調査を行なったところ、興味深い関連性が浮かび上がってきました。
まず、笑いに関して、「ほぼ毎日笑う」と答えた高齢者は、男性38%、女性49%
「ほとんど笑うことはない」と答えた高齢者は、男性10%、女性5%でした。
そして、「ほぼ毎日笑う」と答えた高齢者に比べ「ほとんど笑わない」と答えた高齢者のほうが、男性で1.54倍、女性で1.78倍も「健康状態が悪い」と訴えていたということです。
笑わないから不健康なのか、不健康だから笑えないのか
どちらなのかはアンケート調査からは確定できませんが、笑いがもたらす健康効果は実証されています。
笑いによって得られる健康効果として実証されているものには、血糖値の低下、ストレスホルモンの減少、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化などがあります。
NK細胞とは、免疫の一種で、さまざまな病気と戦ってくれる細胞です。
このNK細胞が、笑いによって発生する脳の神経ペプチドの影響を受けて活性化すると言われており、その効果はあらゆる治療薬を上回るものであると報告されています。
一日一爆笑を徹底しよう
一日に一度は大笑いすることを習慣にするなら健康的な生活が手に入ります。
「今日はどんなことで大笑いできるだろう」と考えて生活するのはとても前向きで楽しいものです。
とはいえ、よくないことばかり起きる日もあるかもしれません。
もし、寝る前に今日は大笑いしていないと気づいたら、笑顔を作って「ワッハッハー」と言ってみましょう。
口角を上げて笑顔を作るだけでも脳の神経活動が活発になることが確認されています。
また、お腹から声を出すことで呼吸が深くなり、リラックス効果があります。
さらに、声を出すこと自体がストレス解消にもなります。
笑顔と声出しで頭の中の余計な雑音を消すことは一日働いた脳をいたわることになるのです。
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